モントゴメリー腺除去のモニターさまの手術がありました。
モントゴメリー腺とは
モントゴメリー腺とは、乳輪まわりにある皮脂腺のことで、乳頭および乳輪の乾燥を防ぐ働きをしています。授乳期には皮脂よりにおいを発し、授乳する赤ちゃんが目印にするとも言われています。
モントゴメリー腺が必要以上に発達していたり、腺の数が多いと乳輪がぶつぶつしていて見ため的にも気になる場合があります。モントゴメリー腺は除去しても特に問題がないため、気になる部分のモントゴメリー腺を除去することによって乳輪をきれいにしていきます。
モントゴメリー腺除去前
乳頭の付け根にふくらみのある少し大きめなモントゴメリー腺が1つあります。
モントゴメリー腺を除去する方法には電気分解法と切開法があります。電気分解法は膨らんでいる部分を削ることによって気になるモントゴメリー腺を除去します。切開法ではメスで切開しモントゴメリー腺を切除します。切開して縫合するため、1週間後に抜糸が必要になります。
今回は切開法でモントゴメリー腺を切除することになりました。気になるモントゴメリー腺が乳頭の付け根にあったため、傷跡はちょうど乳頭基部に入りました。
痛みに関してですが、局所麻酔を行なってから手術を行ないますので、手術中は痛みを感じることはありません。
切除したモントゴメリー腺
今回は紡錘状に切開しました。モントゴメリー腺を切除する場合には紡錘状もしくはモントゴメリー腺の形に沿って丸く切開して切除します。
モントゴメリー腺除去後
今回のモニターさまの気になっていたモントゴメリー腺は乳頭の近くにあったため、傷跡がちょうど乳頭の付け根部分になり、あまり目立ちません。切開法の場合には縫合するため、1週間後に抜糸が必要です。乳輪内の傷跡は比較的きれい治りますが、ひとによっては白い線状に色が抜けることがあります。
今回行った手術名
切開法によるモントゴメリー腺除去
通常価格 1ヶ所11,000円(税込)
モントゴメリー腺除去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、傷跡、縫合離解、ケロイド形成、感染など