シリコンバッグ抜去のモニターさまです。
今回のモニターさまは14年前に他院にてシリコンバッグを挿入されています。大胸筋下に200㏄のコヒーシブシリコンを入れたとお話しいただきました。今まで大きなトラブルはなかったそうですが、バッグが入っていることへの不安から抜去することをご検討され、ご相談にこられました。今回のモニターさまも挿入時術後の痛みが強かったため、抜去をためらっていたとのことでした。
シリコンバッグ抜去は挿入時と比べ、術後の痛みは少ないです。乳房下縁法では脇の下を剥離することもないので、術後腕を動かしたときに痛みを伴うことがありません。腋窩より抜去するよりも術後の痛みなどのダウンタイムが少ないです。ただ乳房下縁に傷ができます。
術前
術前の状態です。触るとバッグが入っているのがわかります。明らかな硬さはありませんでしたが、可動域は少なめです。バッグを動かすと一部違和感を感じる部位はあるとおっしゃていましたが、痛みはありませんでした。
抜去したシリコンバッグ
抜去したシリコンバッグです。170㏄のコヒーシブシリコンが入っていました。右胸に入っていたシリコンバッグは少し変色していましたが、破損はありませんでした。
術後1週間
術後1週間目の状態です。術後はシリコンバッグが入っていたスペースに浸出液などが貯留しないように圧迫固定を行ないます。
術前と術後2ヶ月
術後2ヶ月目の状態です。術後の乳輪周囲のたるみによるしわも軽快してきました。皮膚にたるみがあるかたの場合には立った状態では傷跡は乳房下溝になるため目立ちません。
術後2ヶ月目の傷跡
術後2ヶ月目の傷の状態です。術後の傷の硬さは落ち着いてきましたが、まだ傷の赤みがあります。術後3ヶ月目くらいまでは傷の赤みがあり、その後徐々に軽快していきます。きれいに治ると白い線状の傷跡となります。
今回行なった手術名
シリコンバッグ抜去(乳房下縁法)
通常価格 220,000円
モニター価格 110,000円
シリコンバッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、傷跡、浸出液の貯留、感染など