生食バッグ抜去のモニターさまです。
今回のモニターさまは25年前に他院で腋窩より大胸筋下に生食バッグを挿入したそうです。その時、毎日マッサージしないと硬くなると言われたそうで挿入後より毎日かかさずマッサージを行ってきたとのことです。今までトラブルもなかったそうで、触診上硬さもなくバッグの可動は良好でした。
最近では豊胸のために生食バッグを使用することは稀になったため、生食バッグを抜去することは減ってきました。生食バッグの場合、バッグの中身は生理食塩水なのでバッグの癒着を剥がした後は中身の生理食塩水を抜くことができますのでバッグのサイズを小さくすることができます。そのためシリコンバッグの時より傷の大きさは小さくてすみます。
術前
術前の状態です。左右差もなくとてもきれいな状態です。硬さもなく経過としてもとても良好といえます。
見た目にもバストサイズは大きいですが、300ccの生食バッグを入れたそうです。
術前臥位
術前横になった状態ですが、大きめのバッグが入っていることもありバッグの形がよくわかります。
左胸のバッグを抜いた後の状態です。
両胸のバッグを抜去した後の状態です。不自然なバッグのふくらみがなくなりました。
抜去した生食バッグ
抜去した生食バッグです。抜去の際、中の生理食塩水を抜いていますので、挿入されていた状態よりもバッグサイズは小さくなっています。生食バッグは、破損していた場合にはバストサイズが小さくなっていきます。今回挿入されていたバッグは破損もなく、とてもきれいな状態でしたが、少し石灰化がありました。
手術直後
抜去直後の状態です。バッグが入っていた周りの組織が圧迫による吸収を受けているため、陥没がみられます。
術後1ヶ月目臥位
術後1ヶ月目の横になった状態です。まだ傷の赤みがあります。
術後1ヶ月目
術後1ヶ月目の状態です。手術直後のえぐれたような状態も少し軽減しました。バッグが入っていたスペースに浸出液の貯留もなく経過良好です。
今回行なった手術名
生食バッグ抜去(乳房下縁法)
通常価格 220,000円(税込)
モニター価格 110,000円(税込)
※生食バッグもご料金はシリコンバッグと同額となります。
生食バッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、浸出液の貯留、傷跡、感染など