シリコンバッグ抜去のモニターさまです。
今回のモニターさまは7年前に他院で豊胸のためにシリコンバッグを挿入しています。腋窩よりモティバを挿入、サイズや挿入した層に関しては憶えていないとのことでした。
術前
術前の状態です。ご本人も気にされておりましたが、左右バッグの高さが違います。その他、被膜拘縮もなく、石灰化もありません。シリコンバッグの可動も良好でした。
術前
術前の横になった状態です。横になるとシリコンバッグが挿入されているのがよくわかります。
デザイン
手術前にマーキングを行います。乳房下縁の位置、切開する位置をマーキングします。
片側のシリコンバッグを抜去しました。
両側のシリコンバッグを抜去し終えました。シリコンバッグを抜去したの不自然なふくらみがなくなりました。シリコンバッグを挿入すると経年変化でシリコンバッグ周辺の内部組織が吸収されてしまうため、挿入前よりも窪んでしまいます。挿入期間が長い方や大きなシリコンバッグを挿入していた方の場合には陥没してしまうこともあります。
抜去したシリコンバッグ
抜去したシリコンバッグです。挿入したのが7年前で今まで特にトラブルもなかったため、状態はとてもきれいでした。
手術直後
手術直後の状態です。シリコンバッグのボリュームがなくなった分、バストサイズは小さくなります。一気にバストサイズが小さくなったため、皮膚のたるみやしわができますが、時間の経過である程度馴染んできます。
翌日
術後翌日の状態です。抜去の場合は挿入時と比べ痛みは少ないです。極端に腫れることもありません。内出血は切開部分にでることがあります。
術後1週間
術後1週間目の状態です。1週間で状態は落ち着きます。シリコンバッグ抜去の場合、術後心配なのは被膜内の浸出液などの貯留です。術後1週間はバストバンドでの圧迫が必要となります。
術後1週間抜糸前
抜糸直後
術後1週間、抜糸しました。抜糸後、傷の赤みがでてきます。
術後1ヶ月
術後1ヶ月目の状態です。被膜内の浸出液の貯留もなく経過良好です。
術後1ヶ月目の傷跡
術後1ヶ月目の傷の状態です。1ヶ月目はまだ傷の赤みがあります。徐々に色素沈着へと移行していきます。
術後3ヶ月
術後3ヶ月目の状態です。バストサイズはだいぶ小さくなりましたが、抜去直後の状態と比べても自然なバストの形状になりました。
術後3ヶ月目の傷跡
術後3ヶ月目の傷の状態です。まだ少し色素沈着があります。
術後6ヶ月
術後6ヶ月が経過しました。被膜内の貯留もなく経過良好です。起きた状態だと傷跡も目立ちません。
術後6ヶ月目の傷跡
術後6ヶ月目の傷の状態です。色素沈着も落ち着いてきて目立たなくなってきました。
傷跡は消えることはありません。きれいに治ると白い線状の傷となり、目立たなくなっていきます。
今回行なった手術名
シリコンバッグ抜去(乳房下縁法)
通常価格 220,000円(税込)
モニター価格 110,000円(税込)
シリコンバッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、浸出液の貯留、傷跡、感染など