シリコンバッグ抜去のモニターさまです。
17年前に他院で腋窩よりシリコンバッグを挿入したそうですが、その他詳細(バッグのサイズや挿入した層など)は不明とのことでした。他院で画像検査したところ、破損している可能性があるとのことでしたが、触診上問題なさそうでした。
術前の状態
術前の状態です。左右差もなく、見た目もきれいです。
術前
横になるとバッグが入っているのがわかります。状態としては石灰化もなく、シリコンバッグの可動も良好でした。
デザイン
術前に目印のマーキングをします。下の長い線は起きた状態での乳房下縁です。シリコンバッグを抜去すると乳房下縁の位置は少し上にあがります。そのため、切開する線は現状の乳房下縁より少し上の位置にします。
両側ともにシリコンバッグを抜去しました。
もともと乳腺が発達してない方の場合には、シリコンバッグが挿入されていた部分が陥没することがあります。
抜去したシリコンバッグ
抜去したシリコンバッグです。シリコンバッグは変色していました。被膜も一部シリコンバッグに張り付いた状態となっており、画像上不正な陰影が写ったと思われます。シリコンバッグ自体は破損のない状態でした。
術後1週間
術後1週間目の状態です。
被膜内への浸出液の貯留もなく、経過良好です。腫れもなく、内出血も目立ちません。
術後1ヶ月
術後1ヶ月目の状態です。
術後3ヶ月
術後3ヶ月目の状態です。だいぶ自然な状態に落ち着いてきました。
術後3ヶ月目の傷の状態
術後3ヶ月目の傷の状態です。
まだ少し色素沈着ががありますが、目立たなくなってきました。最終的には白い線状の傷となります。
今回行なった手術名
シリコンバッグ抜去(乳房下縁法)
通常価格 220,000円(税込)
モニター価格 110,000円(税込)
シリコンバッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、浸出液の貯留、傷跡、感染など