下眼瞼切開のモニターさまです。
今回のモニターさまは目の下のふくらみを気にされ、ご相談にこられました。
目の下のふくらみは眼窩脂肪が原因となります。眼窩脂肪の処置が必要となりますが、その方法にもいくつかあります。脂肪を除去する方法と脂肪を移動させる方法の2つがあります。また結膜側からアプローチする方法と皮膚側からアプローチする方法、2つのアプローチがあります。その組み合わせ2×2通り、4つの方法があります。
結膜側 × 脂肪除去 ➟ 経結膜脱脂
結膜側 × 脂肪移動 ➟ 裏ハムラ
皮膚側 × 脂肪除去 ➟ 下眼瞼切開(目の下たるみ取り+脱脂)
皮膚側 × 脂肪移動 ➟ 下眼瞼切開(ハムラ法)
結膜側アプローチのメリットは皮膚側に傷ができないことです。一方下眼瞼切開では皮膚面に傷跡ができますが、たるんだ皮膚を切除できることと最大のメリットは下垂した組織を引き上げることができることにあります。
術前
術前の状態です。目の下、眼窩脂肪のふくらみと軽度のたるみがあります。今回のモニターさまの場合には経結膜脱脂で脂肪を抜くだけでも目の下はすっきりしてきますが、時間の経過とともに小じわが増え、たるみも目立つようになってきます。傷跡が受容できる方の場合には下眼瞼切開で皮膚のたるみも同時に切除してあげた方が長期的にみても効果的です。
切除した皮膚および眼窩脂肪
切除した皮膚と眼窩脂肪です。
術後翌日
術後翌日の状態です。目の下に赤みが強くでました。腫れもでています。
術後1週間
術後1週間、抜糸前の状態です。翌日にでていた赤みも引いています。腫れも落ち着いています。
皮膚側を切開するとダウンタイムが長いといった印象を持つ患者さまが多くいらっしゃいますが、腫れと内出血に関しては経結膜脱脂とそれ程大きな違いはありません。経結膜脱脂のことを切らないくま取りともいわれていますが、実際には結膜側を切開しています。もちろん結膜側からと皮膚側からだと眼窩脂肪に到達する道筋に違いはありますが、経結膜脱脂でも腫れと内出血が強くでる可能性はあります。
術前
術後1ヶ月
術後1ヶ月目の状態です。目の下のふくらみが軽減しました。傷跡もきれいに治っています。目の下の傷は消えることはありませんが、比較的きれいに治ります。
今回行った手術名
下眼瞼切開(たるみ取り+脱脂)
通常価格 440,000円(税込)
下眼瞼切開のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、違和感、引き攣れ、左右差、外反、感染など