生食バッグ抜去のモニターさまです。
今回のモニターさまは30年前くらいに腋窩より生食バッグを豊胸のために挿入したそうです。
3年前くらいに左胸の大きさが小さくなったとのことですが、その後も特に腫れや赤みなどでなかったそうです。今回抜去をご検討され、ご相談にこられました。
術前
術前の状態です。左の胸の大きさが小さく、左右差があります。左胸の生食バッグは破損していると思われます。生食バッグの場合、破れると中の生理食塩水がバッグの外に流れ出し、バッグが潰れてしまうため胸が小さくなってしまいます。破損してもバッグはそのまま体内に残ります。
術前臥位
術前、横になった状態です。写真ではわかりにくいですが、右胸はバッグが保たれていますので、横になってもバッグのふくらみがあります。左胸はバッグが破損している状態なので、抜去後も状態は変わりません。
手術直後
両側の生食バッグを抜いた状態です。乳房下縁より抜去したので乳房下縁に傷跡があります。
手術直後
手術直後の状態です。右胸もバストが小さくなり、左右差が目立たなくなりました。
抜去した生食バッグ
抜去した生食バッグです。
翌日
翌日の状態です。傷のまわりに内出血が認められます。
術後1週間抜糸前
術後1週間抜糸前の状態です。内出血がまだ残っています。縫合した糸は1週間前後に抜糸します。
術後1週間
術後1週間目の状態です。抜糸までの1週間はバストバンドでの固定を行います。
術後1ヶ月
術後1ヶ月目の状態です。
術後1ヶ月臥位
術後1ヶ月目の状態です。まだ傷に硬さと赤みがあります。
術後3ヶ月
術後3ヶ月目の状態です。左右差も目立たなくなりました。浸出液の貯留もなく、経過良好です。
術後3ヶ月臥位
術後3ヶ月目の状態です。傷跡も目立たなくなってきました。
今回行なった手術名
生食バッグ抜去(乳房下縁法)
通常価格 220,000円(税込)
モニター価格 110,000円(税込)
※生食バッグもご料金はシリコンバッグと同額となります。
※癒着や破損がある場合には別途ご料金が発生する場合がございます。
生食バッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、浸出液の貯留、傷跡、感染など