シリコンバッグによる豊胸術

シリコンバッグによる豊胸術

手術は脇の下のしわに沿って切開していきます。どうしても傷はできてしまいますが、数ヶ月で目立たなくなります。カプセル拘縮と呼ばれるバッグのまわりにできる被膜を防ぐために、術後はマッサージが欠かせません。シリコンバッグは乳腺下もしくは大胸筋下に挿入します。シリコンバッグにはいろいろな種類があり、皮膚や乳腺の厚み、脂肪のつき具合、たるみの度合い、希望するバストの大きさよって使い分けていきます。

シリコンバッグによる豊胸術はこんなかたにおすすめです
✔ 2cup以上大きくしたい
✔ 確実にサイズアップしたい
✔ 半永久的な方法がよい

切開の位置について

シリコンバッグを挿入するための切開の位置はご希望でお選びいただけます。それぞれにメリット・デメリットがあります。

シリコンバッグ豊胸の切開線

 

腋窩法
脇の下から切開して、シリコンバッグを挿入します。傷跡は脇の下にできるので目立ちません。

乳房下縁法
乳房下縁より切開して、シリコンバッグを挿入します。時間の経過で傷跡は目立たなくなっていきますが、横になった時に傷跡がみえてしまいます。300ccなどサイズの大きなバッグを挿入すときは乳房下縁からとなります。

シリコンバッグの挿入層について

シリコンバッグを挿入する層はご状態に合わせてお選びいただけます。それぞれにメリット・デメリットがあります。

乳腺下と大胸筋下

乳腺下
乳腺と大胸筋の間にシリコンバッグを挿入します。
シリコンバッグの動きや柔らかさがよくでるのが特徴です。谷間を作りたいかたやバストが下垂しているかたに適しています。

大胸筋下
大胸筋と小胸筋の間にシリコンバッグを挿入します。
大胸筋は分厚い筋肉なので、バストに触れたときにシリコンバッグの感触がしないのが特徴です。形もなだらかで自然です。乳腺や皮下脂肪が少ない方や皮膚が薄いかたに適しています。

シリコンバッグ挿入の方法

シリコンバッグ挿入の方法

腋窩もしくは乳房下縁より切開し、シリコンバッグを挿入するためのスペースを作ります。シリコンバッグの大きさに合わせたスペースを作成後、シリコンバッグを挿入します。

ケラーファンネル

シリコンバッグ挿入時はケラーファンネルを使用いたします。ケラーファンネルとは、シリコンバッグを挿入する際の補助器具です。

ケラーファンネルの特徴
挿入時の傷跡が最小限に抑えられます
挿入時の皮膚への損傷を抑えることができます
シリコンバッグを傷つけずに挿入ができます
手術時間が軽減できます
シリコンバッグが空気に触れにくいため、感染のリスクが軽減されます
被膜拘縮のリスクを抑えることができます

シリコンバッグの種類

形(ラウンドタイプ・アナトミカルタイプなど)や表面の性状(スムースタイプ・テクスチャードタイプ)など種類が多く、患者さまひとりひとりにあわせたシリコンバッグの選択が可能となります。サイズもご希望にあわせてお選びいただけます。

モティバ エルゴノミクス2

シリコンバッグ豊胸で使用するインプラントはエスタブリシュメント・ラブス社製の「エルゴノミクス2」となります。

シリコンバッグ豊胸の麻酔について

手術は全身麻酔、もしくは静脈麻酔で行います。

全身麻酔
麻酔専門医による全身管理下のもと、手術を行っていきます。
静脈麻酔
静脈麻酔とは点滴より眠くなるお薬を流していきます。静脈麻酔を使用することで、リラックスした状態で手術をお受けいただけます。静脈麻酔の場合にはシリコンバッグ挿入時のご状態を確認いただけます。

シリコンバッグ豊胸の流れ

Step1 問診・カウンセリング
カウンセリングにてご状態を拝見させていただき、ご希望やお悩みを詳しくお聞きいたします。手術の適応があるのか、悩みを解決するにはどうしたらよいのかなどアドバイスさせていただきます。カウンセリングがとても大切なのでお気軽になんでもご相談ください。

Step2 術前採血
術前に採血が必要となります。

Step3 手術
手術は全身麻酔、もしくは静脈麻酔で行います。麻酔が効いてからの手術となりますので、手術中に痛みを感じることはありません。カウンセリングでお選びいただいた内容で手術を行っていきます。

Step7 リカバリー
手術終了後はリカバリールームでゆっくりおやすみいただけます。

術後のアフターケア

手術当日
バストバンドでの圧迫固定を行います。挿入部の腋窩は包帯での固定を行います。
抗生剤および痛み止めのお薬を処方いたします。
術後は24時間対応。手術をされた患者さまの万一にお応えできるよう体制を整えていますのでご安心ください。

翌日検診
シリコンバッグ豊胸ではドレーンを挿入いたしますので、翌日ドレーン抜去のためのご来院が必要となります。

1週間検診
バストのご状態を診察いたします。
縫合部の抜糸を行ないます。

1ヶ月検診
バストの診察を行ないます。

1ヶ月目以降
ご状態に合わせて定期的に検診を行なっていきます。

シリコンバッグ豊胸の注意点

シリコンバッグのまわりに被膜ができる
体内に異物が入ると異物を閉じ込めようとして、異物の周囲に被膜を形成します。シリコンバッグを挿入した場合も同じようにシリコンバッグのまわりに被膜を形成します。被膜の形成はすべての人に起きる現象ですが、その被膜の厚みや硬さはとても個人差があります。過剰に被膜が形成された場合、触り心地がとても硬くなります。これがカプセル拘縮と呼ばれる状態となります。

時間の経過でシリコンバッグは劣化する
シリコンバッグは時間の経過で劣化していきます。トラブルのない状態で経過していく方もいますが、10年以上経過するとトラブルが起きるリスクはあがっていきます。

マンモグラフィーが受けられない
シリコンバッグが挿入されていると乳がん検査のマンモグラフィーが受けられなくなります。シリコンバッグが挿入されていてもエコー検査はお受けいただけます。

見た目の不自然さ
もちろんシリコンバッグが挿入されていてもまわりに気付かれない、自然な状態の方もいます。シリコンバッグをご希望される方の多くは痩せ型のため、乳腺もあまり発達していないため、触った時シリコンバッグが入ってるのがわかりやすく、見た目も不自然となってしまう方がいます。体型にあった大きさのバッグを選択することが重要となります。

シリコンバッグ豊胸は確実にバストアップできる魅力的な手術であると同時にいくつかのデメリットがあることを知った上で手術をご検討ください。

シリコンバッグ豊胸
通常価格 1,100,000円
モニター価格 495,000円