左右の高さが違う眉毛。自分に似合う形が分からない、好きな色にできないことから、眉メイクを苦手とする方は多くいらっしゃいます。
「顔の印象の約8割は眉毛で決まる」と言われるほど眉は大切なパーツなので、自分に似合った眉に仕上げたいですよね。
この記事では、眉毛が上手く描けない原因・書き方を解説します。また色素が定着すれば1〜2年ほどは自然できれいな眉を楽しめる「眉アートメイク」の特徴についてもご紹介します。
眉毛がずれている?左右の高さが違う?その原因は
鏡で自分の顔を見たとき、眉毛のずれを気にすることはありませんか。もともと自眉の位置や形が違っている場合、そのまま眉メイクをしてもアンバランスな仕上がりになってしまいます。また、自眉以外にも眉毛の高さが違うように見える原因があります。
- 骨格
- 筋肉の動き
- お顔のパーツ配置
- メイクの技術不足
どのような理由から眉毛が左右非対称に見えるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
骨格
骨格の歪み原因は生まれつき・成長段階などの影響がありますが、日常的な習慣も骨格の歪みの原因です。
そもそも人間は骨格が左右対称ではなく、ほとんどの方の骨格は左右非対称となっています。
小さい歪みであれば眉の高さの違いは目立ちませんが、大きい歪みであるほど眉の高さは気になるでしょう。骨格は、形の土台となります。
筋肉の動き方
目元や額近くの筋肉をまんべんなく使えていないことで、左右非対称に見える場合があります。
何かものを見るときに眉を上げたりおでこにシワを寄せたりすることも、目元の筋肉が衰えたり、弱くなってきて、筋肉のバランスが偏って眉毛の高さがずれて見える原因の一つです。
お顔のパーツ配置
輪郭・目・鼻・口などのパーツ配置によって高さや形に左右差を感じる場合があります。
お顔の面積比率、目の大きさ、目の角度、鼻の角度、小鼻の大きさ、口の大きさ、口角の位置など左右異なる場合があります。
これらの差が要因で、高さや形が違うように見えることがあります。
メイクの技術不足
メイクの技術不足も眉毛の左右差がずれる原因です。メイクが苦手な方の場合、自眉をきれいに整えていないことが多く、アイブロウをしても左右非対称になりがち。とくに利き手ではない眉を描くのは難しいので、形が整いにくく高さもずれやすいです。
そのほか、眉頭の高さが揃っていないままアイブロウをすると、眉毛の高さに差が生じます。メイクが苦手な方の場合、眉毛の長さをカットしても眉頭まで揃える方は少ない傾向にあります。
そのため、どれだけ左右の形を気にしながらアイブロウをしても、高さの揃った眉毛に仕上がりません。
男性の場合、「書き慣れない」「仕上がりがイマイチ」など眉メイクをする機会が少ないため、メイクを取り入れにくいと感じる方は多くいらっしゃいます。
眉の左右差を解消するには
骨格はずらすことができませんので、眉がバランスよく見えるような調整を加える必要があります。実際にプロは眉の左右差をなくすために、以下のことを意識して眉の配置を測っています。
眉の幅:基本1センチ以内。女性の平均は0.8ミリ
眉頭:基準は小鼻または目頭。寄せたいときは0.5ミリまで
眉山:白目から垂直に上がった位置
眉尻:小鼻と目尻を結んだ延長線
これらを意識して眉を整えると、左右差が気になりにくくなりますよ。そのほか、眉の左右差を解消する方法を見ていきましょう。
筋肉のつき方や動きが原因なら悪い癖を直す
習慣的な癖が積み重なることにより、筋肉のつき方や動きは変ります。
頬杖・噛み癖・笑い方の癖などが左右のどちらかに偏りがちな方は、癖を直して左右の筋肉をまんべんなく使うよう意識しましょう。
ボトックス注射で動きを緩やかにしていくのも1つの改善策になります。
書き方のコツを覚える
自毛があるとそこを埋めて描きたくなるものです。左右アンバランスに自毛がある場合、そのまま描いてしまうとアンバランスなままです。
おすすめのアイブロウの書き方をご紹介します。
手鏡で見て描くのと、ドレッサーや洗面台など少し離れた位置から描くのでは筋肉の動き方が異なってきます。少し離れた位置から描くと、筋肉が大きく動かないので描き終わった後に左右差を感じにくくなります。
- 左右の眉頭・眉山にアイブロウペンシルなどで点を書く
★薄っすらとしるしをつけるのがポイントです。 - 眉山から眉尻に向かって眉をアイブロウペンシルで書く
★ゆるくカーブを描くようにすると自然な仕上がりに - 眉頭から眉山はアイブロウパウダーで書くときれいに仕上がる
★ふんわりと仕上げたい場合におすすめです - スクリューブラシで眉全体をぼかして完成
★シャドーペンでも代用できます
左右の眉頭・眉山に点を描いたあと、左右にずれがないか確認しましょう。自毛がめじるしからはみ出ている場合は、ハサミやシェーバーなどで整えて完成です。
眉のアートメイク
習慣的な癖を直しても、すぐに眉毛の高さのずれは改善されません。また、アイブロウが上手く描けない・毎日アイブロウするのが億劫に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのような悩みのある方には「眉アートメイク」がおすすめです。アートメイクは、皮膚のごく浅いところに色素を注入して定着させる技術です。基本的に2回の施術を必要とし、汗や水で落ちることなく、すっぴんのときもきれいな左右対称の眉を約1〜2年ほどキープできます。
眉のアートメイクでは、カウンセリングが重要です。施術者が患者さまのお顔のパーツを測り、筋肉の可動・輪郭・骨格などを考慮して最適なデザインを提案します。
プロが実際に測るので、失敗が少なく自分に似合ったデザインを見つけられますよ。
※アートメイクについては、こちらを参考にしてください。
医療アートメイクとは?看護師が教える医療アートメイクのメリット・信頼できるクリニックの選び方を紹介
眉がない人の書き方は?「剃りすぎて失敗」「元々薄い」
眉がない場合、どのように眉の形を決めて書いていけばいいか難しいですよね。適当に眉を描いてしまうと、高さがずれたり形がいびつになったりすることも。
こちらでは、眉の少ない方もナチュラルな眉をつくるための描き方のポイントをご紹介します。
毛並感を意識する
一昔前の「書いている感」のある細眉ではなく、現代のトレンド眉は「毛並感のある自然な眉」です。毛並感を出す眉メイクの方法は次の通りです。
- スクリューブラシで眉毛の流れを整えたら、アイブロウペンシルで眉尻に長さを足す
- 眉山や真ん中は毛の少ないところだけアイブロウペンシルで書き足す
- パウダーで眉全体をなじませて形を整える
- 眉マスカラでふんわりとしたナチュラルな眉毛に仕上げる
ペンシル・パウダーでも自然な眉メイクが完成しますが、最後に眉マスカラを使うことで、よりふんわりとした眉に仕上がります。眉マスカラは使用する前に余分な液をティッシュで拭き取ってから使うと、塗りすぎを防止できます。
しっかり測ってから書く
とくに眉毛の少ない方は、左右のバランスが整った眉を書くのは難しいでしょう。眉メイクをする前に、眉の高さなどを測ってアイブロウペンシルで直接書き、バランスを確認して眉のずれを防ぐことが大切です。
アートメイクなら朝のメイクが楽
自分で毛並感を出して書くことは難しいものです。さらに左右の眉を測って書くのも、それなりの技術力が求められます。毎日、測って毛並感のある眉を書くことが煩わしいと感じる方は「眉アートメイク」がおすすめです。
アートメイクなら自然な毛並感を出せますし、知識をもつ施術者が患者さまのお顔のパーツを測り、最適な眉の位置を提案します。左右差も自然にカバーできますので、違和感のないきれいな眉を長持ちさせることが可能です。
眉毛の生やし方、早く伸びる方法は?
眉毛は伸びるのが遅く、時間がかかります。早く伸びてほしくて美容液や育毛剤を使う方もいるでしょう。
美容液や育毛剤を使い続けることで眉毛は伸びやすくなります。とはいえ、眉毛の薄さが気にならない程度にまで成長するには時間がかかることを意識しましょう。
※眉毛がない・薄いといった悩みのある方は、こちらも参考にしてください。
眉毛が生えてこない!?考えられる原因と自分でできる対処法を紹介
眉が伸びる仕組み
眉は髪の毛のような成長スピードはなく、時間をかけて伸びます。1週間・1か月で、どのくらい眉が伸びていくのか順に見ていきましょう。
眉毛は1週間でどのくらい伸びる?
眉毛は1週間で1ミリほど伸びます。髪の毛の場合だと1週間で2.5ミリほど伸びるので、眉毛の伸びるスピードは遅いことがわかります。
眉毛が生えるのに時間がかかるのは、毛周期が関係します。毛周期(ヘアサイクル)とは、成長期・後退期・休止期の3つの期間を1サイクルとしたものです。
成長期:眉毛が成長している期間
後退期:眉毛が成長を止めて抜け落ちる期間
休止期:成長が止まっている期間
眉毛は毛周期が短いため、伸びるスピードも遅くなります。
眉毛は1か月でどのくらい伸びる?
眉毛は1か月で5ミリから1センチほど伸びます。また眉毛の生え変わりは、4〜5か月ほどかかります。
そもそも眉毛は休止期が約9割・成長期は約1割なので、1か月経っても、本来の眉の長さまで戻らないのです。伸びるスピードが遅く、生え変わりにも時間はかかります。
少しでも眉毛を早く伸ばすコツは?
毛抜きなどで眉毛を抜いた場合、元に戻るまで2〜3か月ほどかかります。眉毛を早く伸ばすために、育毛剤・美容液の使用を考える方もいることでしょう。育毛剤・美容液を使うと眉毛が伸びやすくなりますが、短期間で伸びることはほとんどありません。
「眉毛がない」「眉毛がまばら」など、眉毛の薄さを気にしている方は、眉アートメイクで自然な眉をつくってみてはいかがでしょうか。すっぴんのときも形の整ったきれいな眉を楽しめます。
眉メイクの正解がわからない
左右非対称・濃くなるなどから眉メイクの正解がわからない方は多く見られます。適当に眉を書いてしまうと不自然な仕上がりになるだけでなく、顔の印象も変わるかもしれません。
よくある眉メイクの悩みから、ナチュラルな眉に見せるためのワンポイントをご紹介します。
書くと不自然になる理由は
眉毛がない・薄いところにアイブロウペンシルで書き足しても、「メイク感」が強く出てしまいます。毛並を出しにくく、のっぺりとした仕上がりになってしまいがち。
少しでもナチュラルな眉に近づけるために、眉毛の少ない場所にアイブロウパウダーをのせて、ふんわりとした眉毛に仕上げましょう。次にアイブロウペンシルで毛と毛を埋めるように書き足していくと、毛が生えたようなボリュームのある眉メイクが完成します。
似合う形や濃さがわからない
自分に似合っていない眉は、顔全体がアンバランスになりやすい傾向にあります。そのため、ご自身の輪郭・パーツを測り、バランスのとれた眉の形を見つけましょう。
パーツを測るときに、意識したいポイントについては
「眉の左右差を解消するには」でご紹介していますのでご参照ください。
また眉の濃さについては、ご自身の髪色よりも暗くせず黒目と髪色を軸に考える方法もあります。たとえば、黒目と髪色の中間色を選択することで、グラデーションができバランスの良い仕上がりになりやすいでしょう。
整えるのが難しい
眉は整えるのが難しく、左右対象にならずに何度も整えて眉がなくなる経験をした方も少なくありません。やはり、失敗するとしばらくはリカバリーが難しいので慎重に眉毛を整える必要があります。
失敗のリスクを下げる方法として、自分のなりたいデザインをアイブロウペンシルで実際に書いてから、ハサミやシェーバーでカットしましょう。そうすることで、カットのしすぎやいびつな形になることを防げます。
眉のお悩みはプロに相談してみるのがおすすめ
左右非対称の眉をメイクで左右対称にするのは難しいものです。バランスを考え、自分に似合う自然な眉を作るにはそれなりの技術が必要になります。
毎日眉メイクをしていると失敗する日があるなど、毎日のメイクに嫌気がさしている方も多いかもしれませんね。
そうした煩わしさから解放してくれるのが「眉アートメイク」です。施術者が患者さまのお悩みを聞き、悩みをクリアにするための眉のデザインや色をご提案します。
自然な毛並もアートメイクならきれいに仕上がりますので、眉の高さが違う・眉毛が少ない・眉メイクが苦手など、眉の悩みを抱えている方はアートメイクを受けられるクリニックへご相談ください。
【この記事の監修者情報】 OWLBROW代表 ・看護師歴24年 略歴 ・2018年~現在まで延べ約10,000人の患者さまの施術に関わる 資格 コメント |