シリコンバッグ抜去のモニターさまです。
今回のモニターさまは18年前に他院でシリコンバッグを挿入したとのことですが、バッグの大きさ、挿入層など詳細は覚えていないとのことでした。
今まで大きなトラブルはなかったそうですが、5,6年前より異物が入っているような違和感を感じるようになったため、抜去をご検討され、ご相談にこられました。
術前
術前の状態です。バッグの位置としては少し上で外の位置にあります。形として自然ではありません。
術前臥位
術前の横になった状態です。シリコンバッグが横に流れます。どのタイプのシリコンバッグを挿入したか憶えていないとのことでしたが、スムースタイプ特有の動きです。
左のシリコンバッグを抜き終わりました。予想通りスムースタイプのシリコンバッグが挿入されていました。スムースタイプのシリコンバッグは被膜との癒着が少なく抜去しやすいのですが、経年劣化していると破れやすいです。
両側ともに抜去し終えました。
抜去したシリコンバッグ
抜去したシリコンバッグです。右側のシリコンバッグは破損していました。
今まで大きなトラブルがなくても、10年を超えてくるとシリコンバッグは破損している可能性が高まります。
術後翌日
翌日の状態です。腫れも少なく、内出血も目立ちませんでした。
術後1週間はバストバンドでの圧迫が必要となります。
当院では遠方からご来院されるかたも多くいらっしゃいます。静脈麻酔を使用するような手術の場合には、近隣ホテル(当院の隣にワシントンホテルがございます)に滞在していただき、翌日チェックアウト後翌日検診にご来院されてからご帰宅されます。遠方のかたでも手術をお受けいただけます。
翌日検診の次は1週間後の抜糸にご来院が必要となります。
抜糸後はご状態に合わせて検診を行っていきます。
術後1ヶ月
術後1ヶ月目の状態です。被膜内の浸出液の貯留もなく、経過良好です。
術後1ヶ月目の傷
術後1ヶ月目の傷の状態です。まだ傷の硬さと赤みがあります。
今回行なった手術名
シリコンバッグ抜去(乳房下縁法)
通常価格 220,000円(税込)
モニター価格 110,000円(税込)
シリコンバッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、浸出液の貯留、傷跡、感染など