「最近、目の下のたるみが気になって鏡を見るのが怖い…」
目の下のたるみは、年齢を重ねるにつれて誰もが直面する悩みです。放っておくと、疲れて見えたり実年齢より老けて見えたりするほか、化粧のノリが悪くなるなど、見た目の印象を損ねてしまいます。
ただ、目の下のたるみにはさまざまな原因があり、適切な対策を行えば改善を目指せる症状です。
この記事では、目の下のたるみの原因から自宅でできるケア方法、改善の効果に期待できる専門治療まで詳しく紹介します。
目の下のたるみの原因
目の下のたるみは、加齢による自然な変化だけでなく、現代の生活習慣も大きく影響しています。複数の要因が重なり合って引き起こる目元のたるみには、主に3つの原因があります。
- 加齢による皮膚の老化
- 眼輪筋の低下
- 眼窩脂肪の突出
より効果的な対策を立てるために、それぞれの原因を見ていきましょう。
加齢による皮膚の老化
顔の中でも目元の皮膚は、特に繊細で年齢による変化を感じやすい部位です。
20代後半から始まる真皮層でのコラーゲンやエラスチンの減少により、肌のハリや弾力性が失われていきます。さらに、肌の水分を保持する大切な成分であるヒアルロン酸も徐々に減少。しわやたるみになる原因です。
加齢による変化に加え、日々浴びる紫外線による影響も。紫外線にはUV-AとUV-Bがあり、特にUV-Aは波長が長く、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンへダメージを与えます。
加齢と紫外線で“皮膚の老化”が加速すると、目元のたるみも悪化しがちです。
眼輪筋(がんりんきん)の低下
眼輪筋とは、目の周りを取り巻く重要な筋肉のことです。筋力が低下すると、目元の皮膚が支えられずたるみの原因になります。
眼輪筋の低下は、現代人の生活習慣と密接に関係しているのも事実です。スマートフォンやパソコンに向かう時間が長くなることで、目は常に同じ位置を凝視する状態が続きます。その結果、まばたきの回数が激減し、眼輪筋は本来必要な運動量を得られません。
加齢に加え生活習慣による眼輪筋の低下は、目元のたるみにつながります。
眼窩脂肪(がんかしぼう)の突出
眼窩脂肪とは、眼球を守るクッションの役割を果たす脂肪のことです。年齢とともに支える組織の弾力を失っていくと、重力に従って脂肪が前方へと押し出され、目の下に膨らみとなって現れます。
この症状は「目の下のふくらみ」と呼ばれ、疲れた印象や老けた印象を与える原因となります。残念ながら、この状態は自己ケアだけでは改善が難しく、専門的な治療を必要とするケースが多いです。
自力で治せる!?目の下のたるみ改善方法
自宅でも手軽に実践できる目元のたるみケアは、以下のとおりです。
- 目元のマッサージをする
- 表情筋のトレーニングをする
- 蒸しタオルで目元を温める
自力でのケアは、継続的に取り組むことで、たるみ予防や軽度なたるみの改善を目指せます。
ただし、たるみの程度や原因によって効果には個人差があります。継続しても求める効果が得られない際は、専門医へ相談してくださいね。
目元のマッサージをする
血行促進と筋肉の緊張緩和に効果的な目元マッサージは、正しい方法で行うことで、目元のたるみ改善を目指せます。
ただし、力を入れすぎると、かえって皮膚に負担をかけ、たるみを悪化させてしまう可能性も…。マッサージは指の腹を使い、目の下から目頭に向かって優しく圧をかけながら、円を描くようにマッサージをしていきましょう。
朝晩のスキンケア時に行うことで、むくみの軽減も期待できます。
表情筋のトレーニングをする
表情筋のトレーニングは、眼輪筋を含む顔全体の筋肉に刺激を与えます。ゆっくり目を大きく開いて閉じたり、意識的にまばたきをしたりすると、目周りの筋肉をバランスよく動かせます。
トレーニングは1日5分程度から始めるのがおすすめ。やりすぎると、シワの原因になるなど別の悩みにつながる可能性があるので、無理のない範囲での継続が大切です。
毎日の習慣として少し取り入れるだけで、徐々に筋力が回復し、たるみの改善が期待できます。
蒸しタオルで目元を温める
目元を温めることで血行が促進され、疲れや目の周りのむくみが軽減されます。
40℃程度の気持ちのいい温度の蒸しタオルを使い、3分程度温めるのが効果的です。マッサージや表情筋トレーニングの前に行うと、より効果的なケアが可能になります。
保温は、目元の疲労回復にも効果があり、クマやくすみの改善にも役立ちます。朝晩のスキンケア時に取り入れることで、リラックス効果も得られます。
目の下のたるみが改善されない・ひどい場合は美容クリニックで治療
自己ケアを継続しても十分な改善が見られない場合、特に眼窩脂肪の突出が原因のたるみは、美容医療による治療を検討する時期かもしれません。
美容クリニックでは、患者様ひとりひとりの症状や希望に応じて、最適な治療法をご提案しています。
下眼瞼切開の特徴
下眼瞼切開は、目の下のたるみを改善する代表的な治療法です。
目の下のしわに沿って切開を入れ、たるんだ皮膚を切除します。眼窩脂肪のふくらみがある場合には同時に余分な脂肪を除去し、たるんだ皮膚や筋肉を引き上げることで自然な若々しい印象への改善が可能です。
手術は局所麻酔のみでも行えますが、痛みを軽減するため静脈麻酔の併用をおすすめしています。傷跡が目立ちにくい位置に配慮して実施するため、痛みや外見への影響は比較的少ないといえます。
メリットは目の下のふくらみも同時に改善できる
下眼瞼切開の最大の魅力は、たるみと眼窩脂肪のふくらみを同時に改善できることです。
加齢により前方に押し出された脂肪を適量除去、もしくは窪んだ部分に移動することで、目の下のくぼみや膨らみを自然な状態に。皮膚と筋肉を適切に引き上げることで、長期的な効果も期待できます。
手術後は、目元全体が明るく若々しい印象になり、疲れて見える印象も軽減されます。
デメリットはダウンタイムが必要になる
目の下のたるみを美容クリニックで治療する際のデメリットは、手術後に一定期間の回復時間が必要になることです。
術後1週間程度は、施術部位の腫れや内出血による変色が見られることがあります。個人差がありますが、腫れのピークは2~3日ほど、傷の赤みは1〜2カ月ほどで落ち着きます。
術後の腫れを最小限に抑えるため、患部を冷やし、飲酒や運動など血行を促進する行動は控えましょう。
下眼瞼切開(かがんけんせっかい)の施術の流れ
目の下の皮膚を切除してたるみを改善する「下眼瞼切開」は、以下の流れで行われます。
- 問診・カウンセリング
- デザイン
- 手術
- リカバリー
順番に解説します。
問診・カウンセリング
施術を検討する際は、必ず問診とカウンセリングから始めます。
- たるみの状態
- 希望の仕上がりイメージ
- 生活習慣
- 健康状態
- アレルギーの有無 など
このように、安全な手術のための情報を収集します。
合わせて、手術の方法や期待できる効果、リスク、術後の注意点なども詳しく説明します。不安な点や疑問点は、カウンセリングの際に遠慮なく聞いてくださいね。
デザイン
顔全体のバランスを考慮し、手術前に起きた状態で、切開線や改善部分のデザインを決めていきます。
手術
手術は、通常1時間半~2時間程度で終了します。局所麻酔で行われるため痛みを感じることはありませんが、痛みに弱い方は静脈麻酔の併用も可能です。
切開後、余分な脂肪の除去や再配置を行い、繊細な縫合を行って手術は終了です。
リカバリー
手術終了後は、リカバリールームでゆっくり過ごします。
腫れや内出血を最小限に抑えるため、頭を高くした状態で目元を冷やし、必要に応じて適切なアドバイスを提供します。
主な腫れは2〜3日で落ち着き、1週間程度で日常生活に支障のない状態まで回復する方が多いです。ただし、完全な回復までの期間には個人差があるため、不安な点があれば、医師に相談してください。
目の下のたるみ取りで後悔・失敗しないためのクリニック選びのコツ
目の下のたるみ取りで失敗しないためのクリニック選びのコツは、以下のとおりです。
- 丁寧なカウンセリングの実施
- 症例写真の充実
- アフターケアの充実さ
ひとつずつ解説します。
丁寧なカウンセリングの実施
美容クリニックを選ぶ際は、契約前に必ずカウンセリングを受けましょう。
信頼できるクリニックは、十分な時間をかけて患者様の悩みに耳を傾け、適切な治療法を提案します。
また、治療内容の説明だけでなく、起こりうる合併症やリスク、回復過程、料金なども詳しく説明してもらえるかどうかが重要です。疑問点や不安に対して、明確で分かりやすい説明ができることも、クリニック選びの大切な基準となります。
なお浦和第一美容クリニックでは、30~60分程度の時間をかけてじっくり相談に乗る「無料カウンセリング」を実施しています。医師が直接、丁寧に説明するので、気になる方や不安に感じる方はお気軽にご相談ください。
症例写真の充実
優れた美容クリニックには、症例写真が豊富に用意されています。
施術の前後を公開できる信頼性に加え、求めるデザインを共有しやすいメリットがあります。
症例写真を見るときは、見た目の変化だけでなく、自然さや左右対称性、傷跡の目立ちにくさなども確認してみましょう。さまざまな年齢層や症例があることも、そのクリニックの経験の深さを示す重要な指標です。
下眼瞼切開(たるみ取り+脱脂)症例ページ|浦和第一美容クリニック
アフターケアの充実
信頼できるクリニックは、手術後のケアや定期的な経過観察はもちろん、患者様からの不安や疑問に迅速に対応できる体制を整えています。
術後の腫れや内出血に対する適切なケア方法の指導や日常生活での注意点の説明など、手厚いサポート体制があることを確認しましょう。
万が一の際の緊急対応体制も、アフターケアの一部。アフターケアの内容や対応してもらえる機関なども、術前のカウンセリング時に確認しておくと安心です。
目の下のたるみを改善して若々しい目元を手にしましょう
目の下のたるみは、誰もが経験する自然な加齢現象です。しかし、症状の大きさには個人差があり、セルフケアを行っても改善されないことも…。
日々のケアで悩みが解消されない際は、美容クリニックでの治療も検討するとよいでしょう。
大切なのは、ご自身に合った方法で対策を始めること。目元の印象が変わることで、表情全体が若々しく、明るくなります。
なお浦和第一美容クリニックでは、目の下のたるみを医師に相談できる「無料カウンセリング」を実施しています。理想の目元にするためのサポートをしているので、目元の印象が気になる方は、ぜひ相談してみてくださいね。
【この記事の監修者情報】 現役美容ナース ・看護師歴24年 略歴 資格 コメント |