ヘアストロークはアートメイクの最新技法として、注目を集めてきています。
世界的には一般的な人気の技法ですが、現在の日本では施術者が少なく、主流の技法ではありません。
しかしながらヘアストロークは、皮膚の損傷と施術中の痛みがもっとも少なく、自眉に近い立体的な美しい仕上がりになります。皮膚を切って入れる技法と異なり、時間の経過とともに徐々に退色していくため滲みにくいのが特徴です。
この記事では、ヘアストロークの特徴やメリット・デメリットについてご紹介します。毛並みアートメイクを考えている方・ヘアストロークに興味のある方は、参考にしてください。
ヘアストロークとは?|アートメイクの最新技法
ヘアストロークとは、0.20mm〜0.40mmの細い針と機械を使って施術を行う技法です。
極細針を使いながら表皮(基底層)に色素を定着させていきます。
表皮には、血管はなく神経が少ないため痛みがもっとも少く、皮膚を切らず(切創)に色素を定着させるため皮膚の損傷が少ないという最大の特徴があります。極細針で無数の点で線を表現する技法なので、個々に合わせて異なる自眉に合わせて、より自然で立体的な仕上がりを楽しめます。
さらに、ヘアストロークは、毛並みに強・弱(太い・細い)をつけられますので、1本1本に動きを出すことが可能です。
一般的な毛並みのアートメイク技法(マイクロブレーディングやEMBO技法)自毛や肌質などによって、アートメイクが浮いて見える場合があります。
ヘアストロークはそうした自眉や肌質を考慮し作る毛並みに強弱を作ることによって浮きを抑えます。すっぴんのときも不自然な眉に見えず、自眉が増えたようなナチュラルな仕上がりを楽しめます。
ヘアストロークのメリット
ヘアストロークには以下のメリットがあります。
・自眉のような美しい仕上がり
・立体的な仕上がり
・滲みにくい
・施術による皮膚の損傷が少ない
・痛みがもっとも少ない
・最小限の麻酔で施術が可能
それぞれ詳しく見ていきましょう。
美しい仕上がり
ヘアストロークは自眉に近い自然で立体的な仕上がりが可能です。
1本1本の毛並みに強弱をつけることにより動きのある眉毛に仕上がるので、手彫りに比べ立体的な眉の表現ができます。太さや濃さも自由自在に変えられ、自眉になじみやすいです。
毛並みの間にパウダー(点)を増やしてお化粧感を出すことも可能です。
滲みにくい
マイクロブレーディングやEMBO技法は皮膚を切って色素を定着させる手彫り技法のため、深いところに色素が入りやすい特徴があります。深く入ることで毛並みは滲みやすくなり、時間がたったときに滲む範囲が広がっていきます。
一方、ヘアストロークは皮膚を切らずに色素を定着させるため滲みにくく、徐々に退色していきます。
皮膚の損傷が少ない
ヘアストロークはドット状に色素を定着させていきます。一方で手彫りのマイクロブレーディングやEMBO技法は、皮膚を切って色素を定着させます。
ヘアストロークは肌に与えるダメージが少ないので、負担をかけずに施術が可能です。
痛みがもっとも少ない
皮膚を切って毛並みを作るマイクロブレーディングやEMBO技法は麻酔が必須です。
ヘアストロークの場合、個人差がありますが、麻酔なしで施術できる方もみられるほどです。表皮麻酔の時間はマイクロブレーディングよりも短く済みます。
ヘアストロークのデメリット
ヘアストロークのデメリットは、つぎのようなものが挙げられます。
・細かな施術になるため、施術時間が長くなる
・高度な技術を求められるので、料金設定が高い
・対応できる施術者が少ない
詳しく見ていきましょう。
施術時間が長い
3D(毛並みのみ)の場合、1時間30分〜2時間です。
ヘアストロークの場合、3Dの倍の時間がかかります。3時間〜4時間です。
1本1本、毛を描くように点状に色素を定着させるので、施術時間が多く必要となります。
高技術なため料金が高い
高い技術力を求められますので、ほかの技法よりも料金は高めに設定されているところがほとんどです。
対応できる施術者が少ない
ヘアストロークは、アートメイクの中でも難易度が高く誰でもできる技法ではありません。
専門講習を受けて技術や知識を習得し、繰り返しの練習を積み重ねることで、施術が可能となります。
日本では、ヘアストロークの技術・知識を有する施術者が少ないので、対応できるクリニックの数もまだまだ少ないです。ヘアストロークの施術を考える方は、対応可能なクリニックであるかどうか、事前に調べておきましょう。
ヘアストロークがオススメの肌質は?
ヘアストロークは普通肌・乾燥肌・脂性肌など、どの肌質にも対応可能です。不安のある方はカウンセリングの際に、施術者へ肌質の悩みを相談しておくと、施術への不安を払拭できるでしょう。
ヘアストロークとマイクロブレーディングやEMOBO技法とはどう違う?
毛並みを作るという点では同じマイクロブレーディングやEMBO技法ですが、実際はヘアストロークと大きく異なります。
マイクロブレーディングやEMBO技法とは
マイクロブレーディングやEMBO技法とは、手彫りで1本1本、自然な毛並みを表現する技法です。
マイクロブレーディングやEMBO技法も自然な仕上がりですが、深いところまで色素が入り込みやすく、1年・2年たったころに色ムラや滲みが起きる場合があります。
マイクロブレーディングやEMBO技法とヘアストロークの違いとは?
マイクロブレーディングやEMBO技法は極細の針のあるブレードを使い、手彫りで皮膚を切り色素を定着させる技法です。
一方、ヘアストロークは、専用の機械を使って点状に皮膚へ色素を定着させます。手彫りであるマイクロブレーディングやEMBO技法に対し、ヘアストロークは機械彫りの技法です。
マイクロブレーディングやEMBO技法は皮膚を切って色素を定着させるため、皮膚がダメージを受けやすいデメリットがあります。ヘアストロークは、点状に色素を定着させるので皮膚の損傷を最小限に抑え毛並みを作ることが可能です。
マイクロブレーディングよりへアストロークのほうがオススメな人は
マイクロブレーディングやEMBO技法は、すべての方に適しているわけではありません。皮膚を切って色素を定着させるので、敏感肌の方や皮膚の薄い方、男性には適していないことが挙げられます。また、脂性肌の方は色素が定着しにくく滲みやすいため、マイクロブレーディングやEMBO技法が合わないこともあります。
一方、ヘアストロークは、脂性肌の方や敏感肌の方、特殊な肌の方へも施術が可能です。肌へのダメージが大幅に軽減されますので、皮膚トラブルが起きにくいのです。
アートメイクの持ちはどちらが良い?
ヘアストロークとマイクロブレーディングやEMBO技法の色持ちについては、大きな違いはほとんどありません。肌質やライフスタイルなどで異なりますが、約1〜3年ほど持続します。
しかし、マイクロブレーディングやEMBO技法などの手彫りは、ヘアストロークよりも深めに色素が入りやすいので、経年劣化した際に毛並みが滲むことがあります。
一方で、ヘアストロークは徐々に自然褪色していくため、滲んで形が崩れることはほとんどありません。
ヘアストロークは肌質を選ばず自然な仕上がりになる最新の技法
ヘアストロークは、施術中の痛みや皮膚に与える刺激が少なく、どの肌質の方も施術が可能です。1本1本、毛並みに強弱をつけながら施術を行いますので、まるで自眉が増えたような自然で立体的な眉が完成します。
皮膚の負担を最低限に抑えながら、きれいな立体感のある眉を希望する方におすすめです。
施術を受ける際は、ヘアストロークの施術が可能で臨床経験の豊富なクリニックを選びましょう。患者さまの希望するデザインやお顔のパーツなどから、最適な施術を提案するクリニックで施術を受けることが大切です。
【この記事の監修者情報】 OWLBROW代表 ・看護師歴24年 略歴 2018年~現在まで延べ約10,000人の患者さまの施術に関わる 資格 コメント |