メンズ眉アートメイクで眉毛を整える男性が増えています。薄い自眉をはっきりしたい方・見た目に自信を持ちたい方など、さまざまな理由からご来院されています。
男性の場合、自分で眉を描く習慣が無い方が多いので、眉にコンプレックスがあってもどうしようもないと思われているケースがよくあります。自分で描く必要がなく、理想の眉になれるアートメイクは人気となってきましたが、まだまだ不安に感じられる方も多いかもしれませんね。
この記事では、メンズ眉アートメイクの施術の流れや似合うデザインの見つけ方をご紹介します。
眉のアートメイクをお考えの男性、パートナーにすすめようとお考えの女性はぜひ参考にしてください。
メンズ眉アートメイクの技法・デザイン
Instagram:浦和第一美容クリニック|メンズアートメイク
眉毛は印象を左右する部位の一つです。しかし、男性は女性よりも「なりたい眉」が明確ではない場合があります。ご自身にどんな眉が似合うのか、施術者と十分なカウンセリングを重ねて見つけることが大切です。
またメンズ眉アートメイクには、いくつかの技法があります。眉の仕上がりに違いがありますので、こちらもカウンセリングを通して決めるといいでしょう。
こちらでは、メンズ眉アートメイクの技法・人気のデザインについて解説します。
まずは眉アートメイクの技法を詳しく見ていきましょう。
シャドーブロー
眉全体に色素を均一にパウダー状に注入します。ペンシルで眉を描いたような仕上がりです。立体感はありませんが、素顔のときもアイブロウをしているような眉を作ります。
立体感がなく、やった感が多いため一昔前に一世風靡した技法ですが、現在では需要は少なくなって来ています。
グラデーションブロー
当院独自の技法で、眉尻から眉頭にかけてグラデーションをつけて色素を注入すれば、濃淡がつけられる、シャドーブローよりも立体感がでます。
パウダー状に濃淡をつけて色素を注入するので立体感が出るのですが、同時に、お化粧感も感じられるかもしれません。日本の男性でお化粧感を求める方は少なく、女性が好まれる仕上がりです。
自毛が多く、陰影をつけた仕上がりを希望される方にはとてもよい技法です。
EMBO技法による3D眉
マイクロブレーディングとも呼ばれるEMBO(エンボ)技法は、手彫りで線を描き、1本1本毛を再現して自眉のように見せます。ご本人の自毛の流れに合わせて描いていきますので、自然な仕上がりです。現在の日本で主流の技法です。施術させていただいた男性の9割はこの技法を選択されます。
4Dシャドー
シャドーブローと3Dを組み合わせた技法です。EMBO技法で自然な眉毛の流れを作ったあと、眉全体を均一に着色します。
4Dグラデーション
グラデーションブローと3Dを組み合わせた当院独自の技法です。眉尻から眉頭にかけてグラデーションをつけて色素を注入します。そのあとEMBO技法で毛の流れを作り、より自然で立体感のある眉毛に見せます。
ヘアーストローク
⽑並みの流れに合わせて1本1本マシンで毛並みを作る技法で、手彫り技法に比べ皮膚の損傷が少なく1本の毛の太さや濃さを調整できるのが特徴です。現在(2023年)日本では施術者が少なく、まだ主流の技法ではありませんが、世界的にみると一般的に使用される人気の技法です。
メンズ眉アートメイクで人気の技法は?
Instagram:浦和第一美容クリニック メンズアートメイク3D
メンズ眉アートメイクでは、3Dが主流です。一方で4Dだと、眉メイクをしたような仕上がりになりますので、お化粧感が出てきます。男性の場合は3Dで自然な眉を作ることを好まれる方が多いです。
メンズ眉アートメイクで人気のデザインは?
男性で人気の眉デザインは「ゆるめの平行眉」です。優しい雰囲気に見せるためのデザインが人気を集めています。
ただ、男性はデザインにこだわりがない方も多く見られます。自分に似合う眉がわからないため、施術者に相談して一緒に決めていくパターンが多いですが、なかには理想の眉に近い芸能人の写真を持参される方もいます。いずれにしても、ご自身の骨格などのバランスを考慮し、自然に馴染む形になるよう調整する必要があります。
自分に似合ったデザインを見つける方法
Instagram:浦和第一美容クリニック|メンズアートメイクの自分にあったデザイン
ご本人に似合う眉デザインを見つけるためには、きめ細やかなカウンセリングを受けることが大切です。
輪郭、骨格、筋肉の可動などは一人ひとり異なります。お顔のバランスを意識せずになりたい眉をイメージし写真通りに施術した場合、できあがった眉とお顔がアンバランスになることもあります。イメージと違った仕上がりを避けるためにも、カウンセリングで時にお顔のバランスの比率を計測した上で、施術者と一緒に似合う眉デザインを決めましょう。
また、仕事や職場での立ち位置などから、眉のデザインを決めるケースもあります。立場が上の方の場合、しっかりした印象に見せる眉にしたり営業職やサービス業の方は柔らかい雰囲気を与える眉にしたりするなど、仕事の背景からデザインを作ることもあります。
メンズ眉アートメイクの施術の流れ
メンズ眉アートメイクの施術の流れは、対応するクリニックごとで異なる場合があります。一般的な眉アートメイクの施術の流れはこちらです。
- カウンセリング
- 1次麻酔
- デザイン
- 施術
- 2次麻酔
- 仕上がり確認
- 術後説明
それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
カウンセリング
カウンセリングは方向性が決まる重要な工程です。作りたいデザインや悩み、仕事の背景などをお聞きし、患者さまに似合うデザインを見つけます。
1次麻酔
クリームやジェルなどの塗る麻酔を使い、表皮の感覚を鈍らせていきます。
デザイン
お顔のパーツ配置を計測し、お顔のバランスや筋肉の可動などを考慮した上で、ご希望する形になるようにデザインを作ります。
2次麻酔
特殊な麻酔を使い再度、施術部位に麻酔を行います。表皮から浸潤させ、施術中の痛みを軽減します。
施術
カウンセリングで決めたデザインに仕上がるように施術します。使用される色素はクリニックごとで異なりますが、当院ではダーマテストをクリアした天然由来の色素を使用しています。
メンズ眉アートメイクは1回の施術でも色持ちはいい?
アートメイクは、1回の施術だけでは色素が安定して定着しません。
おもな理由は以下の2点です。
- 皮膚のターンオーバー
- 色素注入層の特性
人の肌はターンオーバー(新陳代謝)を繰り返します。ターンオーバーとは、古い皮膚が剥がれて新しい皮膚が誕生する周期のことです。健康な方の場合、約4週間で新しい皮膚に生まれ変わります。ターンオーバーが起きたとき、注入した色素も一緒に落ちるため、1回の施術では定着しないのです。
次に、眉アートメイクはいずれ消えるように浅い層に色素を注入していきます。とはいえ、完全に消えるまで1〜3年程度はかかります。その間、形が歪んだり色素がにじんで太くなったりするなど、経年劣化によりデザインが変わることがあります。
眉に限らず、アートメイクは太いものを細くすることはできません。また、濃い色を薄くすることも不可能です。最初から過剰に色素を入れてしまうと、時間が経ったときにデザインが崩れる場合があります。そのため、1回目の施術では「細く・薄く」色素を注入し、2回目で調整しながら理想のデザインを作ります。
2回の施術を必要とする理由
なりたい眉デザインに仕上げるための微調整・きれいに色を定着させるためには、2~3回の施術が必要となります。
また男性は脂性肌の方が多いので女性に比べて色素が定着しにくい傾向にあり、皮脂と一緒に色素が抜ける場合があります。さらに、代謝が良いことも退色しやすい原因の一つです。そのため、2~3回の施術で定着させていきます。
2回目の施術を受ける時期は、1回目の施術のダメージによる肌の回復状況で個人差があります。多くの方が、1回目から30〜40日経った頃に来院し、2回目の施術を受けられます。2回目の施術を受けたあとの眉アートメイクの持続期間は、施術内容で違いがありますが、3Dの場合は6か月〜1年半程度です。
メンズ眉アートメイク施術後のケアは?
眉アートメイクの場合、半日から1日程度は赤くなりますが、腫れや内出血はほとんどありません。そのため、目立ったダウンタイムはありませんが、施術後2〜3日程度は色素が濃く発色します。最初は驚くかもしれませんが、次第に肌になじんでいきますので、自然に色が落ち着くのを待ちましょう。
そのほか、メンズ眉アートメイクの施術後に行いたいケアについて解説します。
施術後のかさぶたは無理に剥がさない
施術後かさぶたができることがありますが、施術から1週間程度で自然に剥がれ落ちます。無理に剥がすと、色素も一緒に落ちてしまうので触らずにそのままお過ごしください。
施術部位を清潔に保つ
施術後の眉はデリケートな状態なので、菌が入らないように清潔に保つことが大切です。刺激が強い洗顔料、スクラブ洗顔などの使用は控えましょう。
また、施術直後は色素を定着させるために、眉を濡らさないようにお過ごしください。濡らさない期間はクリニックごとで異なりますが、当院では24時間、眉を濡らさないようにお願いしています。翌日以降は処方される薬、水洗いなどで施術部位を清潔にしましょう。
クリニックで処方される薬で保湿ケア
施術を受けた部位は、皮膚がダメージを受けている状態なので、外の刺激を受けて色落ち・炎症などを引き起こすかもしれません。そのためクリニックで処方されるお薬で保湿ケアをして、施術部位にカバーを作り、外部からの刺激を受けないように守ることが大切です。
メンズ眉アートメイクで失敗したとき修正できる?
施術直後の修正は難しく、眉アートメイクの色が薄くなるのを待ってからの修正になります。修正するとき、細い眉を太くする修正は可能ですが、太い眉から細くすることはできません。そのため、過剰に色素を入れないようにしてください。
また除去することも困難です。レーザーでの対応は可能ですが、レーザーは肌にダメージを与えるため、強い炎症がしばらく続くこともあります。またレーザーは、黒いものに反応する特性があり、自毛がなくなる可能性があるので安易にレーザーを選択することは注意が必要です。
だからこそ、カウンセリングでお顔のバランスを測り、施術者と一緒に似合うデザインを見つけましょう。
メンズ眉アートメイクの失敗例
メンズ眉アートメイクで多く見られる失敗例は、つぎの通りです。
眉が太過ぎた!
太く描き過ぎた眉については、すぐに修正の対応ができません。無理にレーザーなどで消そうとすれば肌にダメージを与えてしまう恐れがあります。色が抜けるのを待ってからの施術になりますので、最初から過剰に色素を入れないようにしたいものです。カウンセリング時に不安なことはしっかり相談して、きちんと対応してもらえるのかどうかをチェックしましょう。
色がすぐ抜けた!
定着が上手くいかず、色が抜けてしまう場合があります。男性の場合は代謝が良いため色素が抜けやすい傾向があります。代謝を上げ過ぎない、2回以上の施術を受けて定着させるなど、クリニックからの注意事項を守るようにしましょう。
メンズ眉アートメイクを受ける注意点
自分は大丈夫、と思ってもアレルギーを発症する場合があります。
メンズ眉アートメイクを受ける際は、施術前にパッチテストを受けましょう。色素にはごく微量の金属が含まれています。金属アレルギーをお持ちの方は反応する可能性がありますので、必ず施術前にパッチテストを受けてください。
また、天然色素を使用したアートメイクを施すクリニックが増えています。植物アレルギーの方は天然色素に反応する可能性があるため、やはりパッチテストを受けておくと安心です。
ただ、すべてのクリニックですべての患者様にパッチテストを実施するわけではありません。ほとんどの場合申告された方のみがパッチテストを受けられるので、少しでもアレルギーのある方、あるいは心配がある方は、必ず伝えましょう。
ジム通いの習慣がある方は要注意
そのほか、ジムに通っている方は眉アートメイク施術後、1週間程度はジムに通わないようにしてください。ジムで体を動かすことで代謝が良くなり、定着がうまくいきにくくなります。
アートメイクは医療行為!安心して受けられる医療クリニックを選びましょう
Instagram:浦和第一美容クリニック 医療アートメイク
近年、アートメイクを施術するところが増えていますが、アートメイクは医療行為です。医療クリニックやメディカルクリニックと称するところ以外は、違法行為になります。
眉は印象を変える部位なため、慎重にデザイン・位置を決める必要があります。だからこそ、カウンセリングに時間をかけてくれるクリニックでの施術をおすすめします。
患者さまの声に耳を傾けて寄り添ってくれる施術者と一緒に理想の眉を見つけましょう。
【この記事の監修者情報】 ロダムアートメイクアカデミー日本校代表講師 平松 あい ・看護師歴24年 略歴 ・2018年~現在まで延べ約10,000人の患者さまの施術に関わる 資格 コメント |