医療アートメイクとは?看護師が教える医療アートメイクのメリット・信頼できるクリニックの選び方を紹介

医療アートメイクとは?看護師が教える医療アートメイクのメリット・信頼できるクリニックの選び方を紹介

医療アートメイクは汗や水で落ちることはなく、すっぴんにも自信が持てることで美容にこだわる方々に多く利用されています。それだけでなく、病気に起因する脱毛、脱色などを補う医療補助の役割を担う側面もあります。

医療従事者が対応しますので、施術でのトラブルは起きにくく、適切なアフターケアを行います。使用する器具の衛生管理は徹底されているため、感染リスクがないことも医療アートメイクのポイントです。

この記事では、医療アートメイクの特徴や歴史、メリットをご紹介します。

医療アートメイクとは

医療アートメイクとは、皮膚の浅い部分(表皮)に極細の針を用いて、色素を定着させる技法です。色素を定着させる場所は、表皮の4番目の層「基底層」という場所です。個人差はありますが、約0.2~0.3㎜の皮膚のごく浅い部分に色素を定着させます。表皮は皮膚の生まれ変わりのある場所なので約1〜3年ほどで消えていきます。

医療アートメイクは、将来的に修正や形の変更ができるよう時間と共に消えて行くように作ります。
昔のアートメイクと医療アートメイクの大きな違いが、色素を定着させる位置が異なるということです。昔のアートメイクが、何年も何十年も残っているのは、表皮とは異なる真皮層という皮膚の生まれ変わりのない場所に色素を定着させているからです。

※当院で行っている医療アートメイクにつきましては、こちらを参考にしてください。
医療アートメイク

医療アートメイクの歴史

そもそもアートメイクは、ボディーアートやタトゥーから発展したもの。タトゥーの歴史は古く、原始時代から存在していたといわれています。ミイラからタトゥーが発見されるなど歴史はとても古く、同族表示や階級表示から始まり、時代と共に発展し医療アートメイクの前進、眉タトゥーへと進化していきます。
着色後も色をしっかり残すために、皮膚の深い部分、生まれ変わりのない場所である真皮層から皮下に色素を定着させます。その結果、入れた色素は外には排出されず、体内に長い年月残り変色していきます。深い層に傷をつくるため、施術の傷跡が残ることもありました。

昔のアートメイクはタトゥーの技術を応用していたため、タトゥーと同じように色素を真皮層に入れていました。色素もまたタトゥー用の色素だったため、化学性の鉄分を多く含んだ物を使用していました。永久的に残すための技術・材料だったので、時代に合わせてデザインの修正ができない・変色などのトラブルが多発しました。

これらを踏まえ、現代の医療アートメイクは色素が約1〜3年ほどで消え、傷跡がほとんど残らない部分への技法に進化し、色素も植物性の酸化鉄を極微量の物を採用するようになりました。さらに医療機関での対応となり、人体構造、衛生管理などの知識を有した医療従事者がトラブルやリスクを減らして安全に、医療アートメイクを楽しめるようになったのです。

タトゥーとの違いは?

医療アートメイクが表皮の4番目の層、「基底層」という皮膚のごく浅い約0.2〜0.3㎜の部分に色素を定着させるのに対して、タトゥーは、真皮層に色素を定着させる方法です。医療アートメイクは、皮膚の生まれ変わりのある場所に色素を定着させ、時間の経過と共に薄く消えて行きます。タトゥーは、皮膚の生まれ変わりのない場所に色素を定着させ、時間が経つと、青みがかった色や赤みがかった色に変色することがあります。

タトゥーに使われる色素は主に化学性のものが多く、化学性の色素はアレルギー反応を起こすことがあります。一方で医療アートメイクは、天然色素を用いています。化学性の色素と比較すると、アレルギー反応が起きにくいといえますが、起きないわけではありません。

・色素を定着させる場所が異なる
・使用する色素が異なる
・持続期間と退色の仕方が異なる

もっとも違う点は、この3つです。

※タトゥーと医療アートメイクの詳しい違いにつきましては、こちらの記事を参考にしてください。
唇のタトゥーは消える?リップアートメイクとの違いや消す方法、痛みについて徹底解説

医療アートメイクで施術できる部位

医療アートメイクとは?看護師が教える医療アートメイクのメリット・信頼できるクリニックの選び方を紹介

医療アートメイクでは、眉・リップ・アイラインでの施術が可能です。どのような技法があるのか、部位ごとに見ていきましょう。

※詳しい技法につきましては、こちらで解説していますので参考にしてください。
医療アートメイク

眉アートメイク

眉アートメイクの技法は次のとおりです。

パウダー
ペンシルで描いたような仕上がりになり、ほかの技法と比べて立体感は少なめです。

3D
パウダーよりも立体感が出て、自然な毛並みを再現します。自眉に近い仕上がりになります。

4D
パウダーと3Dを組み合わせた技法。3Dで自然な毛並みを作ったあとに、パウダーで色をつけます。

ヘアストローク
皮膚の損傷が最も少ない技法で、注目を集めています。毛並みに強弱をつけられて、1本1本に動きを出します。

※ヘアストロークについては、こちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
医療アートメイク最新技法|ヘアストロークなら限りなく本物に近い眉を再現できる【看護師監修】

リップアートメイク

リップアートメイクの技法は主に2種類あります。名称についてはクリニックごとで違います。

Lip Brush(ティントリップ)
小さい点で色をつける技法。腫れや刺激が少なく、パウダー感のある仕上がりになります。

フルリップ
唇全体に色素を入れ、唇のラインを出していく技法です。Lip Brushよりも腫れや刺激を感じる場合があります。

アイラインアートメイク

アイラインアートメイクでは、主に3種類のデザインがあります。

アウトライン
瞼を閉じた際に見えるラインのこと。目の形に沿って長めにラインを描いたり、目尻を外ハネ(テール)したりするなど、さまざまなデザインができます。

ナチュラルライン
まつ毛の生え際に沿ったラインのこと。ナチュラルなアイラインを好む方、すっぴんでも自然なラインを作りたい方におすすめです。

インライン
まつ毛の生え際よりさらに内側、粘膜に近い部分のラインのこと。目元を華やかに見せられますが、感染やドライアイのリスクがあります。

パラメディカルアートメイク

乳房の切除や再建による乳頭の色素欠落・白斑・無毛症・化学療法の脱毛などは、手術での再建が難しい治療です。そうした難しい治療に、パラメディカルアートメイクの技術を用います。

パラメディカルアートメイクは色を取り戻す技術で、皮膚に色素を入れて元の状態に近づけていきます。

アートメイクが「医療行為」にあたる理由

医療アートメイクとは?看護師が教える医療アートメイクのメリット・信頼できるクリニックの選び方を紹介

これまでアートメイクは、医師や看護師の資格を持たない者が施術を行なっていました。しかし、アートメイクが注目されると、知識や経験不足・不衛生などによるトラブルが多発。

これらを受けて平成13年に厚生労働省は、アートメイクは「医療行為」にあたると通知しました。

第1 脱毛行為等に対する医師法の適用

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。

(2) 針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為

平成13年11月8日 医政医発第105号 各都道府県衛生主管部(局)長あて厚生労働省医政局医事課長通知

医療アートメイクが安心できる理由

以前は、針の使いまわしなどによる感染トラブルもありました。しかし医療アートメイクでは、医療従事者が器具の衛生管理を徹底しているため、感染リスク対策が行われています。
施術時の麻酔使用も可能になり、痛みの緩和を医師の管理下で行います。

医療の知識を持つ医師または看護師が施術を行いますので、安心して施術を受けられます。

医療アートメイクのメリット

医療アートメイクを受ける最大のメリットは、医師・看護師が対応すること。万が一のトラブルにもしっかり対応するため、安心して施術を受けられます。

そのほかの医療アートメイクのメリットはこちらです。

  • 汗水にも落ちない
  • すっぴんに自信が持てる
  • メイクを時短できる

レジャーやアウトドアを好む方・子どものスイミングスクールに参加する方など、汗水によるメイク崩れが気になる場合に「医療アートメイク」はおすすめです。

医療アートメイクは色素を表皮に定着させるため、汗水で落ちることはありません。温泉旅行や寝起きのときも、きれいな状態を保っていますので、すっぴんにも自信を持てるでしょう。

医療アートメイクのリスク

きれいな状態を楽しめる医療アートメイクですが、デメリットもあります。デメリットを正しく理解しておくことで、医療アートメイクを安心・安全に受けられます。

※医療アートメイクのデメリットにつきまして、こちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
アートメイクのデメリットについて徹底解説!失敗しない施術のコツ

施術後の修正ができない

失敗した場合、タトゥーのようにレーザーでの対応が可能です。しかし、レーザーは肌に強いダメージを与えてしまうため、しばらくの間は痛みと炎症が続きます。肌状態も悪くなりますので、慎重に判断する必要があります。

色落ちや変色

肌のターンオーバーや色素が奥に入ることで、色落ちや変色する場合があります。また、摩擦や紫外線などの外部刺激も原因です。

とくにダウンタイム中は、皮膚がデリケートな状態なため、外部刺激の影響を受けやすい傾向にあります。適切なケアで色落ちや変色を防げるかもしれません。医師や看護師の指示を守り、適切なアフターケアをして肌を清潔に保ちましょう。

アレルギー反応

医療アートメイクの色素には、発色を良くするためにごく微量の金属が含まれています。金属アレルギーの方は、わずかな金属に反応する可能性がありますので、施術を受ける前にパッチテストを実施しましょう。

また植物色素を使用するクリニックも増えているため、植物アレルギーの方もパッチテストを受けることをおすすめします。

医療アートメイクの施術

医療アートメイクの施術については、クリニックごとで異なります。こちらでは、当院が行う医療アートメイクの施術の流れを解説します。

1.カウンセリング

施術の方法などを説明します。施術する部位を確認し、患者さまのなりたいデザインや悩みなどをお伺いした上で、ご本人に適した施術内容を提案・決定します。

2.1次麻酔

塗る麻酔を用いて、表皮の感覚を鈍らせていきます。

3.デザイン

ご本人のお顔のパーツや筋肉の動き、左右差などを考慮し、希望するデザインをつくります。

4.施術

施術では、天然色素を用いています。

5.2次麻酔

施術部位に特殊な麻酔を実施し、施術中の痛みを軽減します。

6.アフターケア

施術後、赤みや腫れなどのダウンタイムはありますが、1週間ほどで落ち着きます。炎症を抑えて皮膚の再生を促すクリームをお渡ししますので、1日2回塗布します。

医療アートメイクの持続期間

医療アートメイクは部位や技法によって、持続期間が異なります。

※医療アートメイクの持続期間につきまして、こちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
アートメイク1回目は何ですぐ消える?看護師が教える「長持ちさせる方法」とは

眉アートメイク
眉の持続期間は技法によって異なりますが、6か月〜1年半ほどです。
手彫りで1本1本線を足していく3D技法だと、6か月〜1年半程度。シャドーブローまたはグラデーションブロー+3Dを合わせた4Dの場合、1〜2年ほどもちます。

リップアートメイク
リップアートメイクの持続期間は2〜3年程度です。唇の皮膚は薄い構造なため、色素が真皮層の近くまで届く場合があり、眉よりも長持ちする傾向にあります。

アイラインアートメイク
アイラインアートメイクの持続期間は2年ほどです。リップ同様、瞼も皮膚が薄く真皮層に入りやすいため、眉よりも長持ちします。

失敗しないための医療アートメイクのクリニック選び

医療アートメイクとは?看護師が教える医療アートメイクのメリット・信頼できるクリニックの選び方を紹介

医療アートメイクの失敗を避けるためにも、慎重にクリニックを選びたいところです。クリニックを選ぶ際に、押さえておきたいポイントは主に3つあります。

  • カウンセリング
  • 臨床経験
  • アフターケア

それぞれ詳しく見ていきましょう。

※医療アートメイクの失敗事例について、こちらで詳しく解説していますので参考にしてください。
アートメイク失敗の事例と修正方法|看護師に聞くほんとにあった失敗例とは

患者さまに寄り添ったカウンセリング

患者さまに寄り添ったクリニックの場合、カウンセリングに時間をかけているところが多い傾向にあります。

そもそも骨格や左右差、筋肉の可動域などは、一人ひとり異なります。施術者は、患者さまのお顔のパーツを測ったうえで、希望するデザインを直接お顔に描いていきます。直接描くことで、仕上がったときのイメージが想像しやすく、失敗リスクを減らせるのです。

医療アートメイクは修正ができないため、カウンセリングの段階でなりたい・自分に似合ったデザインを施術者と一緒に見つけることが大切です。

臨床経験が豊富

アートメイクは、表皮の0.2~0.3㎜、深すぎず浅すぎずの場所に色素を入れます。適した場所だときれいな線になりますが、深いところに入った場合は線が滲んでしまいます。とはいえ、浅すぎる場所に入れても、色素の定着が悪くなるため、最適な場所に入れることが大切です。

最適な場所は患者さま、一人ひとり異なります。施術者は患者さまの肌質や皮膚の厚さを確認して、最適な場所を見つけるのです。そうした技術は、臨床経験に深く関わりますので、臨床経験が豊富なクリニックを選びましょう。

アフターケアの対応

医療アートメイクの場合、医師の指示のもとで看護師が施術を行い、アフターケアに対応します。万が一、施術後に違和感があった場合は施術を受けたクリニックに連絡すると、適切な処置を受けられます。

また施術後は、患部の乾燥を抑えたり痛みを軽減したりする軟膏が処方されますので、用法どおりに塗布して患部を保湿してください。

医療アートメイクは信頼できるクリニックを選びましょう

医療アートメイクは、医師や看護師が施術を行います。万が一のトラブルにもしっかり対応するため、安心して施術を受けられるメリットがあります。

施術者が患者さまのお顔の比率を測り、左右差や筋肉の可動域などを考慮して最適なデザインを一緒に見つけていきますので、ご自身に似合ったデザイン・形を楽しめるでしょう。

クリニックを選ぶ際は、医療従事者のいる「医療アートメイク」「メディカルクリニック」をおすすめします。

【この記事の監修者情報】

ロダムアートメイクアカデミー日本校代表講師

平松 あい

・看護師歴24年
・美容看護師歴18年
・アートメイク施術歴13年
・アートメイク講師歴2年

略歴
2004年 美容医療看護師へ転職
老舗美容クリニックで美容看護業務に従事
2009年 アートメイクを学ぶ
2018年 浦和第一美容クリニック開業・立ち上げ関与
2018年 更なるアートメイク技術を求め渡韓
EMBO技法・パウダー技法などの技術を習得
2019年 INTERNATIONAL BODY ARTCONTESTに出場
GRANDPRIX受賞
2020年 Rodam artmakeup academy実技講師
2022年 浦和第一美容クリニックとRodam artmakeup academyが提携し、日本校代表講師となる

・2018年~現在まで延べ約10,000人の患者さまの施術に関わる
・毎月のアートメイク施術件数 平均200件
・ロダムアートメイクアカデミー日本校代表講師として技術指導に従事、スクール生を輩出

資格
看護師

コメント
患者さまの不安や悩みを取り除き、不利益のないようカウンセリングに力を入れています

 

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