眉毛が生えてこない主な原因には、次のようなものがあります。
・眉毛の抜きすぎ
・ホルモンバランスの乱れ
眉毛が生えてこない、薄いなど眉にコンプレックスを強く感じている方は多いかもしれません。
眉毛は、与える印象を左右する大事なパーツでもあります。自分に似合う眉にすることで、相手に与える印象も大きく変わります。
この記事では、眉毛が生えない原因・ご自身で対応できる方法について解説します。
さらに一度施術をすると1〜2年維持されるアートメイクの特徴もご紹介しますので、眉毛に悩みを抱えている方は参考にしてみてください。
眉毛が生えない原因
眉毛が生えない原因はさまざまあります。なかでも多いのが、眉毛の抜きすぎです。男性に多いのは元々眉尻がまばらなこともよくあります。他にはホルモンバランスの乱れなども影響することがあるようです。
それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。
眉毛の抜きすぎ
眉毛の抜きすぎは、最も多く見られる原因です。昨今の眉は太めで自然な形が主流ですが、以前は細眉が流行っていました。その際、毛抜きで眉毛を抜いて処理していた方は、多くいるのではないでしょうか。
何度も眉毛を抜くことは、毛根にある細胞まで大きなダメージを与えてしまい、新しい毛が生えなくなる場合があります。
ホルモンバランスの乱れ
女性はホルモンバランスの乱れによって、眉毛が生えにくくなることがあります。主にプロゲステロンという排卵直後から分泌量が増えるホルモンが影響します。
食生活・睡眠不足・運動不足などの生活習慣は、ホルモンバランスに大きく関係しています。そのため、生活習慣の乱れにより、ホルモンバランスも正常を保つことができなくなり、眉毛に影響する可能性もあるのです。
また妊娠でホルモンバランスが変わることがあります。そのため、妊娠〜産後しばらくの間は、眉毛が薄くなったり生えにくくなったりすることがあるようです。
男性の場合は?
男性の場合、もともと薄い・まばらという方が多く見られます。原因ははっきりしていませんが、眉尻あたりがまばらである方の割合が高い傾向にあります。
また男性もホルモンの影響を少なからず受けるため、テストステロンという男性ホルモンの減少により、眉毛が生えにくくなることも。これらも、生活習慣が大きく影響しています。
なくなった眉毛を自然に見せる方法
なくなった眉毛を自然に見せる方法は、いくつかありますが主な方法は以下のとおりです。
・眉メイク
・眉エクステ
・育毛剤・美容液
それぞれ詳しく見ていきましょう。
眉メイク
眉メイクは最も手軽にできる方法です。眉毛の生えていない部分・自毛の少ないところにアイブロウペンシルなどで眉を描き足します。最近は、毛並みを描ける極細のペンシルも登場しています。
メリット
ご自身で眉毛を描いていきますので、比較的ナチュラルに仕上がります。ぼかしたり毛並みを描いたりすこともできるため、自然な眉に見せられます。
デメリット
毎日、眉毛を描かなければならない。眉メイクの苦手な方は、左右の眉がアンバランスになることも。汗や水などで描いた眉が落ちて、何度もメイク直しをする手間もデメリットです。
眉エクステ
まつ毛エクステと同じ要領で、専用のグルーを用いて人工の眉毛を足していきます。
ナチュラルにボリュームを出すことができ、左右バランスもきれいに整えられます。
メリット
持続期間が短いため、気になるデザインやそのときの気分で変えられます。さらに、メイク時間を短縮できます。
デメリット
使用するグルーによりますが、持続期間は2週間ほど。定期的にサロンに通う必要があります。
また脂性肌の方はグルーが落ちやすいため、眉エクステの持ちも悪い場合があるようです。
眉毛用の育毛剤・美容液
眉毛の育毛剤は育毛成分が含まれており、眉毛を生やしやすくする効果が期待できます。一方で眉毛の美容液には育毛成分が含まれていませんが、眉毛にコシ・ハリをあたえて、ボリュームを出します。
メリット
育毛剤・美容液ともに、ドラッグストアなどで手軽に購入できます。継続的な使用は必要ですが、使い続けることで効果を感じられる場合もあります。美容液については毛を強くし、いまある眉毛が抜けにくくなるというものもあります。
デメリット
眉毛用の育毛剤・美容液に含まれる成分が、ご自身の肌質と合わないことがあります。場合によっては、肌トラブルを引き起こす可能性もありますので、使用する際は注意が必要です。
また即効性はありません。継続的な使用が必要になります。すぐに眉毛を増やしたい・自然に見せたい方は、効果が出るまでの期間がもどかしく感じるかもしれません。
医療アートメイクなら長期間ナチュラルな眉を楽しめる
上記では、いくつかの眉毛を自然に見せるための方法をご紹介しました。どの方法も長持ちするわけではありませんので、短期的なメンテナンスが必要になります。
医療アートメイクの場合施術内容や個人の肌質、生活スタイルにもよりますが、1〜2年程度、きれいな眉毛を保てます。細い針を使って、表皮に色素を定着させるので、比較的肌トラブルが起きにくく、汗や水で落ちることもないため、素顔のときも眉毛に自信を持てることが医療アートメイクの特徴です。
医療アートメイクには、いくつかの技法があります。ご自身の希望するデザイン・形に近づけることも可能です。
メリット
医療アートメイクのメリットについて見ていきましょう。
・パーツを測ってもらい、自分に似合った眉を見つけられる
・すっぴんのときに自信が持てる
・メイクの時短になる
・眉元のお化粧直しの軽減
・1~2年かけて薄くなっていくので形の変更が可能
医療アートメイクを施術する前にカウンセリングを行い、施術者と一緒にご自身に似合った眉を見つけます。もちろん、なりたい眉のデザインがありましたら、写真などを持参していただくことも可能です。
しかし、なりたい眉のデザインとご本人の骨格は違いますので、希望する眉デザインに合わせて施術をすると、イメージと異なった仕上がりになるかもしれません。そうしたリスクを回避するために、医療アートメイクではカウンセリングを重視し、ご自身の骨格や筋肉、輪郭、パーツ配置などに合わせて似合う眉デザイン・形を見つけていきます。
プロと一緒に選ぶことで失敗が少なく、ご本人に似合う眉が見つかりますので、眉に自信を持つことができます。
デメリット
医療アートメイクのデメリットは以下のとおりです。
・施術後、すぐに除去できない
・施術後、大きな形の変更ができない
・施術中に痛みを感じる場合がある
・アレルギー反応が見られる場合がある
施術後「形や色が気に入らない」からと、すぐに消すことはできません。レーザーで除去する方法はありますが、レーザーを受けた場合、術後1か月前後は皮膚が炎症したり痛みを感じたりします。
またレーザーは黒いものに反応します。 自毛が消える可能性もありますので、レーザー除去は慎重に行いましょう。
個人差はありますが、施術中に痛みを感じる場合があります。
施術を受ける際、対応するクリニックによりますが、施術中の追加麻酔を準備しています。強く痛みが出ることはほとんどありません。
金属アレルギーや植物アレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応が見られる場合があります。使用される色素にはごく微量の金属が含まれています。さらに天然色素を使用した施術を行うクリニックも増えています。植物アレルギーのある方は、天然色素に反応することがあるので注意が必要です。
施術前にパッチテストを受けられますが、アレルギーを申告した方のみがパッチテストを受けられるところがほとんどです。アレルギーがなくても心配な方・アレルギーがあるかどうかわからない方は、施術前にパッチテストを受けたいと申し出ることで、アレルギーを予防できます。
※アートメイクのデメリットについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください
アートメイクのデメリットについて徹底解説!失敗しない施術のコツ
カウンセリングで似合う眉を見つける
アートメイクは施術後、すぐに修正ができません。なんとなくでデザインや色を決めると、失敗や後悔につながる場合があります。そのため、まずはご自分のなりたい眉をしっかりイメージすることが大切です。
なりたい眉がわからない場合は、施術者と一緒に決めていきましょう。ライフスタイルや仕事の背景などをヒアリングし、最適な眉デザインを見つけていきます。
また骨格や筋肉の動きは一人ひとり異なりますので、施術者が実際にお顔の比率を測定し、最適なデザインのアドバイスを行います。比率を測定した際、患者さまのお顔に直接デザインを描いていきますので、仕上がりのイメージが湧きやすくなるでしょう。
似合う眉を見つけるためには、カウンセリングがとても重要です。カウンセリングに時間をかけない・違和感のあるクリニックは、納得のいくアートメイクが完成しない可能性があります。そのようなクリニックでは施術を受けずに、眉デザインをじっくり考え直したり、ほかのクリニックでカウンセリングを受けたりしましょう。
アートメイクは、一度施術を受けたらしばらくの間はやり直しができませんので、慎重にクリニックを選ぶことが大切です。
眉アートメイク施術後の過ごし方
眉アートメイクは、施術から傷の回復までの期間であるダウンタイムはほとんどありません。施術後1日程度は赤みが出ますが、腫れや炎症は見られないのでご安心ください。また、施術後2〜3日は色素が濃く出ます。眉毛の色が濃くて驚くかもしれませんが、次第になじんでいき、自然な色味に変わります。
アートメイク施術後、適切な対応をすることで色持ちが良くなる場合があります。適切な対応について解説します。
かさぶたは剥がさない
施術内容によっては施術後、かさぶたができることがあります。施術後1週間程度で自然に剥がれていきますので、無理に剥がさずそのままお過ごしください。
かさぶたには、雑菌の侵入を防いだり傷口を保護したりする役割があります。無理に剥がすと、皮膚の回復に時間がかかる・色素の定着が悪くなる可能性もありますので、触らないようにしましょう。
施術した部位は濡らさない
クリニックによっては施術後1週間は濡らさないでほしいとお願いするところもありますが、当院では施術後24時間、濡らさないように過ごすことをお願いしています。
何日も洗わずに過ごすと、皮脂が溜まります。溜まった皮脂は、色素と一緒に流れ落ちてしまうので、色素の定着も悪くなるのです。
そうしたことから当院では24時間と定めています。翌日以降は、水洗いや処方したお薬を使用し、施術部位を清潔に保っていただいています。
施術後1週間ほどは眉メイクを控える
施術直後の皮膚はとてもデリケートな状態です。普段使用するメイクアイテムであっても、デリケートな皮膚に使うと肌トラブルを引き起こす可能性があります。
そのため施術後1週間程度は、眉メイクをお控えください。肌状態を確認してから、眉メイクをしましょう。
ジムを利用する方の注意点
日頃からジムを利用する方は、施術後1週間程度はジムの利用をお控えください。体を動かすことで代謝が良くなり、色素が定着しにくくなります。
※アートメイクが長持ちする方法についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください
アートメイク1回目は何ですぐ消える?看護師が教える「長持ちさせる方法」とは
何度も眉を描く必要がない!眉アートメイクで自分に似合うデザインを見つけよう
眉アートメイクは、簡単に色落ちすることはありませんので、毎日眉を描く必要がありません。
さらに、時間がない時もキレイな眉を保てるので、自信を持って素顔でいられます。
眉アートメイクを受ける際は、必ず丁寧なカウンセリングを行うクリニックを選ぶことが大切です。簡単に修正はできません。顔の比率などから似合ったデザインを施術者と一緒に見つけましょう。
【この記事の監修者情報】 ロダムアートメイクアカデミー日本校代表講師 平松 あい ・看護師歴24年 略歴 ・2018年~現在まで延べ約10,000人の患者さまの施術に関わる 資格 コメント |