被膜拘縮で硬くなったシリコンバッグを抜去

シリコンバッグ抜去

シリコンバッグ抜去のモニターさまです。

12年くらい前に挿入したシリコンバッグを抜去したいとのことで、ご相談にこられました。
今回のモニターさまは見た目にも不自然なバストの形をしています。被膜拘縮も強く、触っても硬さを感じます。今回のモニターさまはバッグの大きさや形、種類など憶えていないとのことでした。被膜拘縮は強いものの今まで大きなトラブルはなかったそうです。

術前
術前

術前の状態です。シリコンバッグが左右で異なる位置にあるため、明らかな左右差があります。乳房下垂がある状態にシリコンバッグが入っているとやはり自然とは言えないバストの形状となってしまいます。

術前臥位
術前臥位

術前、ベッドに横になっている状態です。今回のモニターさまは被膜拘縮が強い上、さらにシリコンバッグのスペースが狭くなってしまっているので、横になるとさらにバストの形は不自然です。

術中臥位

左胸のシリコンバッグを抜去した後の状態です。

術後
術後臥位

手術直後の状態です。抜去した直後で被膜の形状がいびつなので、バスト表面も波打っています。被膜拘縮が強い方の場合でも術後均一に圧迫してあげることで皮膚表面の凹凸は軽快していきます。

抜去したシリコンバッグ
シリコンバッグ

抜去したシリコンバッグです。右180㏄、左210㏄と左右大きさの異なるシリコンバッグが挿入されていました。

手術直後
手術直後

手術直後の状態です。抜去直後なので立位の状態でも術前の左右差がそのまま認められます。この左右差は被膜の形状にもよりますが、通常時間の経過とともに目立たなくなっていきます。

術後1週間
術後1週間

術後1週間目の状態です。内出血は目立たず、痛みもそれ程気にならないとのことでした。シリコンバッグが入っていた時の不自然さはなくなり、抜去直後の凹凸も軽快しています。

術前バストが不自然な形の方でも元々乳腺が発達している場合には、抜去後自然な形になる可能性が高いです。
逆に術前シリコンバッグが入っている状態でバストの形が綺麗な方でも乳腺が発達してない方の場合には抜去後、皮膚に強くしわがでてしまったり、バスト全体が陥没したようになってしまうことがあります。

今回行なった手術名
シリコンバッグ抜去(乳房下縁法)
       通常価格 220,000円(税込)
モニター価格 110,000円(税込)

シリコンバッグ抜去のリスクと合併症
腫れ、内出血、痛み、浸出液の貯留、傷跡、感染など

シリコンバッグ抜去の詳細

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